こんにちは、萌の会です。
日中は陽射しがあると暖かいですが
朝晩は涼しくなりましたね。
さて、10月のお稽古です。
茶道は、とてもとてもシンプルに言えば
「お客さまにおいしいお茶を楽しんでもらうこと」
だと思っています。
しかし、日本には春夏秋冬4つの季節があります。
また、晴れの日もあれば雨の日もある。
「おいしいお茶」というのは
季節によっても、天気によっても、お客さまの
体調や心持ちによっても変わるもの。
答えはありません。
お客さまの「おいしいひととき」のために
季節でお道具やお点前が変わります。
やや前置きが長くなりましたが…
きょうは、季節ごとの「お釜」の位置や形にみる
おいしい心くばりをご紹介します。
10月のお釜は、中置(なかおき)です。
そもそもお釜は、
11月〜4月までは炉(田舎のいろりのような炉)、
5月〜10月までは風炉(畳の上)に置きます。
季節で釜の位置を変える、これは
寒い時期は釜の火がお客さまの近くに
暑い時期は遠くにあるようにという心遣いからです。
10月は、暑い時期の置き方の一番最後の月。
天気によっては肌寒い日もあります。そこで、10月は
お客さまから離して置いていた釜の位置を少し
お客さまに近づけて置きます。
これが中置です。
理由がわかると、覚えやすいですね〜♪